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学生を自己調整学習者に育てる  

2017年 10月 16日  <20面>

アクティブラーニングのその先へ
L.B.ニルソン 著
美馬 のゆり・伊藤 崇達 監訳
生涯学習の基盤を確立

学生を自己調整学習者に育てる 大学教師と学生が、共に学んでいく書である。学習者自身が自分の持っている能力を発揮して自発的に行う学習によって、生涯にわたる学習生活が促されていくというのが、自己調整学習者に育てる教育理論である。本書は、学び手を、いかにそのコースに乗せていくかのガイドブックとみてよかろう。読み手(学生)は自己調整学習を大きく把握し、常に視野を広く、物事を大局的に見ていくことが望まれている。
 全体の入り口に「自己調整学習とは何か、学習をどう促すか」があり、「読む、見る、聞くことの自己調整」があって「実際の講義における自己調整学習」というノウハウが示される。また「試験と小テストによる自己調整学習」と具体化された事例が提示され、「自己調整的な行動を促す」という章に至り、さらに「自己調整学習を取り入れたコースの終わり方」という念の入った章が設けられる。そして「成績評価を行うべきか」という課題にも焦点が絞られ、「自己調整学習をコースデザインに統合するように計画すること」で、コース作成そのものについても触れている。
 学生の各自が将来、どのような立場や役割になっても、個として、学び続ける自己になっていくという生涯学習者への導き・その基盤づくり、この高等教育の見地にも、目を開かされるものの多い労作といえる。
(2592円 北大路書房)
(関根 正明・元山形大学講師)


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