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特別な才能はいらない  

2017年 11月 13日  <18面>

自分にしかできないスクールリーダーになろう
中竹 竜二 著
日本代表監督の「支える」実践

特別な才能はいらない 本書の書名が興味深い。スクールリーダーに特別な才能はいらないのだろうか。
 著者は「日本一オーラのない監督」と言われながらも、早稲田大学ラグビー部の監督として全国大学選手権2連覇を達成し、その後、日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターや20歳以下(U20)日本代表監督としても活躍している人である。そのマネジメントの理論と実践は、スポーツ界はもちろんビジネス界でも高く評価されている。
 著者のリーダーシップ発揮の仕方は、「フォロワーシップ」という「支える」ことに注目したスタイルである。GPDRサイクルによるマネジメント論で、特にGのゴール・クリエイション(目標設定)やRのレビュー(振り返り)の質を高めることなどを重視している。「リーダーの支援とは、メンバーの真のメッセージに心を傾けること」という著者の言葉が心に響く。第3章は、授業や学級経営に秀でた教育者との対談である。読み応えがあり、著者のマネジメント論が、分野を超えて共通するものだということが分かる。
 カリスマでない先生が学校のスクールリーダーをいかに目指すか、「どんな人にもリーダーはできる」という著者の考えが確固たる信念の下に記され説得力がある。校長、副校長、教頭はもちろん、中堅や若手など、これからのスクールリーダーにも読んでほしい一冊である。
(2160円 教育開発研究所)
(谷 智子・高知学園短期大学教授)


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