SmartSection is developed by The SmartFactory (http://www.smartfactory.ca), a division of INBOX Solutions (http://inboxinternational.com)
トップニュースTopics書評 > 国語の授業で「主体的・対話的で深い学び」をどう実現するか

ニュース

国語の授業で「主体的・対話的で深い学び」をどう実現するか  

2017年 11月 13日  <18面>

新学習指導要領2017の改訂を読み解く
「読み」の授業研究会 編
主体性、対話の形骸化に警鐘

国語の授業で「主体的・対話的で深い学び」をどう実現するか ここ数年、現場を席巻した言葉は「アクティブ・ラーニング」である。この教育改革のキーワードが、新しい学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」に置き換えられている。本書はこの「深い学び」に対して、具体的な取り組みを示している。
 編者は本書の「はじめに」の中で憂慮していた。「『対話あって学びなし』や『形式だけの主体性』などが拡大するおそれ」という指摘である。特に、対話という誰でも疑うことができない言葉が実はくせものなのである。
 「何のための対話かを明確に意識しないと容易に形骸化する。時間ばかりかかり成果が生まれない危険がある」
 深い学びを目指そうと対話を取り入れるのはいいだろう。しかし、編者が指摘している警鐘をしっかりと受け止めて、授業実践に向かう必要がある。例えば時間を明示して、限られた時間の中で対話活動を設定しないと、実に効率の悪い授業になってしまう。本書の実践例で、対話時間が明示されていたことに対して、評者は深い共感を抱いた。
 本書は文学教材と説明文教材の具体的な授業場面が、焦点を絞った形で示されている。だから、本書からヒントを得ながら、かつてのように「活動あって学びなし」の国語科授業が流行しないことを祈るばかりである。
(2484円 学文社)
(庭野 三省・新潟県十日町市教育委員会教育委員)


記事を印刷する 記事をメールで送信