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SDGsと環境教育  

2018年 3月 19日  <14面>

地球資源制約の視座と持続可能な開発目標のための学び
佐藤 真久・田代 直幸・蟹江 憲史 編著
保全・資源の課題を身近に

SDGsと環境教育 「子どもにとって最大の教育環境とは教師自身である」と先輩教師から幾度となく指導を受けたことがある。人的資源は無限の可能性に満ちていると信じたい。半面、物的資源はそのほとんどががれきとされ、給食の残菜も、どこに、どのように処理されているかを私たちは知ろうとはしていない。物的資源はいずれ枯渇する。しかし、しょせんはひとごとである。
 SDGsとは、持続可能な世界の実現を目指し、2015年の国連サミットで採択された「2030アジェンダ」の中核となる目標である。本書は、姉妹本の既刊を受けて、SDGsを環境教育的な視点から考察を加えている。地域的な課題とグローバルな課題を結び付け、その解決にどのような学習活動を展開すればよいかを投げ掛け、論議させる魅力的な題材にあふれている。全体は、4部構成の15章立て、その第4部「環境保全の対象と担い手」の項などは、地域に根差す学校の特質からして総合的な学習の時間の課題を考えるヒントとして大変有益な内容であると強調したい。
 さらに、各章をより深く学ぶためにとアクティブ・ラーニングに活用できる「本章を深めるための課題」も掲載されている。高校生や大学生が、これらの諸課題を「自分事」「我々事」として捉え、持続可能な世界の実現のために多方面で貢献できる人材となるための必読書として、ぜひ活用されたい。
(3240円 学文社)
(大久保 俊輝・文教大学非常勤講師)


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