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アンケートで生徒の意識把握  

2018年 6月 4日  <16面>

依存症経験者の講話も
高等学校部門最優秀受賞
新潟・新潟県立松代高等学校

生徒に意識調査を実施 3割「断る自信ない」
 高等学校部門では新潟県立松代高校(内田卓利校長)が最優秀賞を受賞した。未成年者飲酒に関するアンケート調査を実施し、依存症回復施設から講師を招いて話を聞くなど、生徒の意識を把握したうえで地域資源を活用する実践が高く評価された。
 新潟県は酒どころとして有名だ。生徒の住む地域でも季節ごとの伝統行事があり、大人にお酒がふるまわれる場面に生徒が居合わせることも少なくない。
 卒業後、未成年のうちは飲酒をしないと自分で判断できるか、また20歳以降も自分の適量を知り正しくお酒と付き合っていけるかどうかは、高校段階までの知識や理解度にかかっている。その意味で高校での未成年者飲酒防止教育は生徒の健康を守る「最後の砦」になる。
 そのような課題意識から村山真紀養護教諭は1・2年生を対象とした3時間の授業を計画した。
 実践に先立ち実施した事前アンケートでは、6割以上が「未成年の飲酒は成長や健康に害があるから飲むべきではない」と回答したものの、「お酒に誘われたら断る自信はあるか」の質問に3割の生徒が「どちらかといえば自信はない」「まったく自信はない」と回答した。
 そこで、未成年者の飲酒による事件や事故を紹介し、飲酒ゴーグルによる酩酊状態の体験や、飲酒を勧められたときの対応についてブレーンストーミングを行った。
 そののち、アルコールの脳への影響に焦点を当てた映像資料を視聴し、最後にアルコール依存症経験者で依存症回復施設NPO法人新潟マックの施設長による講話を聞いた。
 「生徒は小・中学生のときから何らかの形で未成年者飲酒防止教育を受けてきており“いけないこと”という認識がある。高校段階ではブレーンストーミングや講話を通じてアルコールが心身に及ぼす影響を実感できる内容にできた」(内田校長)

ブレーンストーミングで対応を考える
 グループワークでは架空の男子生徒のケースをもとに、「なぜ飲酒をしてしまったのか」「どのように断ればよかったか」を生徒自身が考え、意見をまとめた。「このケースは誰にでもよくあるパターンだと思うので、自分も気を付けたい」等のアルコールとの付き合いを自分ごととして捉えた意見が出され、定着への一歩になった。
 この日の活動の様子は「保健だより」に詳しく掲載した。取り組みを学校外に積極的に発信すれば、家庭や地域の理解につながる。今後はロールプレイングなども活用しながら未成年者飲酒防止教育を継続する予定だ。


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