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新型コロナめぐる差別や偏見をなくそう、北九州市教委が動画を公開

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市町村教委

 新型コロナウイルスをめぐる差別や偏見をなくそうと、北九州市教委は30秒間ほどの啓発動画を作成し、動画投稿サイトで公開した。
 7月には、実写した学習道具などを役者に見立てた動画を公開しており、それに続く第2弾となる。今回はアニメを採用、市内の中学生が声優を務めた。小学生版と中学生版があり、どちらも学校を舞台に、児童・生徒が心ない言葉を発したり、噂話をしたりする場面などで構成している。
 小学生版は、風邪を引いていた小学生が登校を渋り、仲間から「うつるから離れろ」などと言われるが、それは夢の中のできごとだったというもの。最後に「なくそう!新型コロナウイルス感染症 いじめ・差別」と訴えている。
 中学生版は欠席が続く生徒がいる教室内で、「治っても学校にきてほしくない」などと話す生徒と、それを離れて聞いている生徒が登場。「ネットやSNSの誤った情報を安易に信じたり、拡散したりしないよう気をつけよう」と呼びかけが現れた後、欠席していたと思われる生徒に、教室内の会話を離れて聞いていた生徒が寄り添って下校する場面がある。
 同市教委の啓発動画第1弾は8月6日に文科省が改定した衛生管理マニュアルで紹介されている。
 第一弾は学習道具が会話を交わすコミカルな雰囲気だが、今回は、児童・生徒の心の痛みを描くシリアスな雰囲気となっている。

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