ゆる学級経営 経験ゼロでも学級が整う50のシステム
14面記事
宮澤 悠維 編著
自治的集団つくる基盤示す
著者は、学級経営を「子どもたちの成長を促すために学級の環境を整えること」であり、この環境が整えば子どもたちは安心して学びに向かうことができ、結果としてその成長が自然に引き出されていく、と述べている。また、「理想の学級」を「自治的集団」と考え、子どもたちが学級の在り方や学習活動を提案し、決定し、実践し、反省し、さらに改善していくためにまた提案する…、こうした営みを、子どもたち自身で行おうとする学級であると捉えている。そして、学級を自治的集団にするための土台となる三つの「学級基盤」として、まず「学級手順」いわゆる”段取り”であり、子どもたちと共有すべき基本の学級手順一覧表が紹介されている。次に「学習ルール」として
(1)授業を定刻に開始する
(2)静寂をつくる
(3)ネガティブ発言を減らす
―の三つを挙げている。三つ目に「学級システム」。一言でいえば”仕組み”のことで、この学級システムを整えることで学級手順や学習ルールを教師の経験や子どもの力に頼り過ぎずに安定して機能させることができる、と示している。
第2章で「学級システム」のつくり方、第3章で40の学級システム例、第4章で「学級システム」などのQ&A、と読み進めながら首肯し、学級経営の啓発本として現任校の管理職含め全教員に、早速推奨した一冊である。
(2420円 学事出版)
(中川 修一・前東京都板橋区教育委員会教育長)
