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進化する教師 教師学が実践を変える

14面記事

書評

日本教師学学会 監修 浅田 匡・井上 典之・太田 祐子・西森 章子・前川 幸子・安酸 史子 編著
より豊かな学びと「わざ」探究

 教師に限らず、全ての「教える人」が「教える」という営みを通してどのように成長していくかを探究する学を追究しようと、1998年に設立された日本教師学学会は、25周年を迎え、設立時に刊行した『成長する教師―教師学への誘い』の続編として本書を出版、去る3月に信州大学で開いた同学会第27回大会の出版記念シンポジウムで、本書に集約された研究知見の学術的・実践的意義を掘り下げて議論、教師学のさらなる発展に向けた論点と展望を共有した。
 本書は、学校教育と看護教育という二つの視座から教師学の歩みを振り返り、教師学のこれからを示そうとした。すなわち「進化する教師」である。この「進化する教師」を巡って、教師学が実践とともにある学びであることを踏まえ、第1部では、「実践」をキーワードに、「実践とは何か」「実践を研究するとは」について論究するとともに、実践者と研究者との対話により教師学のこれからを論じている。第2部では、「進化する教師」に関わる重要な概念として、「わざ」「実践知」に加え「ヒューマンケア」について論究。さらに、「実践体験の意味」や「発達支援関係」という「教える人」の学びと成長に関わる重要な概念にも論究し、それぞれに事例の記述、具体的な概念が示されている。
 これからの教師学が、「教える人」として「進化する教師」像を探究していこうとする、決意に満ちた志の書といえよう。
(3960円 金子書房)
(規)

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