学校の「むずかしい指導」即断ガイド
12面記事
川端 裕介 著
子どもと駆け引き、基本の技は
生徒指導や学級指導、授業の中で、子どもから投げ掛けられた言葉への指導に困らされたことはないだろうか。特に「なぜ勉強しなければならないの」などのようなその場で答えなければならない子どもの言葉への指導は、まさにその教員の力量が試される。本書には、そのような難しい指導を即断するための考え方や指導の具体がまとめられている。
第1章では、「子どもは教師を試してくる」「子どもは痛い所を突いてくる」などの難しい指導の背景や影響について書かれている。第2章では、即断するための心構えや基本の技について書かれている。「子どもを風呂敷のように柔らかく包む」などの心構えや「子どもとの間合いを変えて駆け引きする」という基本の技を示しながら、それがハウツーの紹介で終わらないように、教師としての在り方や指導の基本方針にも触れている。第3章では、合計30のケースを想定し、即断の方法が具体的に書かれている。「みんなやってるのに、どうしてダメなの?」という投げ掛けや、いじめをしていた子どもが「僕だっていじめられてる」と訴えていたときの指導が端的に書かれている。
全体を通して、著者は読みやすさを強く意識している。若手教員だけでなく、若手教員を指導するベテラン教員、さらには教員を目指す学生にも手にしてもらいたい一冊である。
(2200円 明治図書出版)
(小山 勉・共栄大学教職特命教授)
