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むずかしい思春期でも大丈夫! 高学年 1年間の学級経営と生徒指導

18面記事

書評

平野 里那 著
信頼の築き方、トラブル対応は

 小学校に異動をしてきた教員が5年生を担任して、子どもとの関係性に悩み、心身のバランスを崩して休職したと聞いた。そんな折に本書と出合い、高学年担任の困難さとその対処法を学ぶことができた。
 どの学年を担任しても、それぞれに大変である。それでも“高学年の担任は大変”と言われる理由を序章で、

 (1)思春期に突入する時期
 (2)友達との関わりが大事になる時期
 (3)教材研究が難しさを増す時期
 (4)前の担任と比較される現実
 (5)スマホやSNSとの急接近の現実

 ―の五つを挙げ解説している。
 第1章では、子どもたちと出会う前のポイントとして、「子どもの情報確認」や「名前を覚える」など八つが記されている。第2章では、学級びらきのポイントとして、楽しさと真剣さのバランスを意識したテンポある語り口調に留意するなど十の視点が興味深い。第3章では、4~5月のポイントとして、信頼関係の構築を掲げ、13の留意点が押さえられている。第4章では、どう叱り、どう褒めるのか、トラブルやいじめにどう対応するのか、具体的なアイデアが11記されている。その後、学校行事や年度末のポイントが同様に分かりやすくまとめられている。
 読後、高学年担任になることの背中を押してくれる一冊である。
(1980円 学事出版)
(中川 修一・前東京都板橋区教育委員会教育長)

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