インストラクショナル・コーチング
18面記事
ジム・ナイト 著 蘆田 亮介・長崎 政浩・吉田 新一郎 共訳
教員支援のスキル・方法を紹介
「インストラクショナル・コーチ」とは「現職の教師にコーチングを行う職種」。著者らが創設した「ICG(インストラクショナル・コーチング・グループ)」が「コーチングの手法を授業改善を中心に、教育改善に活かす方法を探究し続けている」内容を基に紹介した。
「インストラクショナル・コーチ」としての「条件」を第1部でパートナーシップの原則、質問力や聴く力を大切にしたコミュニケーション・スキル、自分を導き、他者を導けるリーダーシップとして語り、第2部でその具体的な「仕事」について課題を特定後、学習、改善へと向かう「インパクト・サイクル」という考え方を用いる。その成果などを検証するための「データを扱うための六つのルール」や学業成績のデータの他、「エンゲージメント(夢中で取り組む状態)」を知るための「行動」「認知」「感情」のエンゲージメントデータも測定するなどで本書を構成した。
ここで登場するインストラクショナル・コーチは、現職教員からの転身組も少なくない。授業を改善したい/改善が必要な教員をコーチングするわけだが、相互の信頼関係と、コーチングを受ける教員の意思の尊重、子どもの学びの伸張の優先などが説かれている。
わが国でも教員を支援する役割を担う方々が増えているように思えるが、支援する際のスキル、方法などを考えていく際の一助となるのではないか。
(2860円 図書文化社)
(吹)

