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令和型不登校保護者支援マップ ゼロからわかるコミュニケーションガイド

18面記事

書評

千葉 孝司 著
場面や担任のタイプ別に助言

 不登校対応というと、児童・生徒への働き掛けに重点が置かれがちだが、保護者への理解と支援も欠かせない。しかし現場では、保護者は学校の対応に不満を抱き、学校は保護者の協力に不満を抱くなど、双方の関係が悪化する例も少なくない。
 本書は、学校と保護者の関係に光を当て、その改善を図るための視点と方法を提示している。不登校に限らず、幅広い保護者対応に応用できる点が大きな特徴である。まず、学校側の姿勢と保護者の思いをマトリックスで整理し、保護者支援マップによって支援の目標を明確化する。また、ネガティブループとポジティブループを示しながら、保護者の心理の動きを視覚的に説明している。
 第3章以降は、場面ごとのコミュニケーションガイドが展開され、担任のタイプ別の対応や失敗例・成功例が示されているため、実践に直結する内容となっている。さらに第9~11章では、不登校支援に携わる3人の識者へのインタビューが収録され、学校での実践、NPOの取り組み、ゲーム依存への対応など、多角的な視点が得られる。
 全体を通して著者が強調するのは、保護者が求めるコミュニケーションの「質」と「量」への配慮、子どもへの愛情、保護者へのねぎらい、そして不登校に関する正しい知識である。いずれも教員として大切にすべき視点である。
(2046円 明治図書出版)
(中村 豊・公益社団法人日本教育会特別参与)

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