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どう変わる 高校学習指導要領【英語】

10面記事

教科・指導

発信力強化 科目名変更で明確に

 高校の英語科では、文法や問題演習に偏りがちな授業から、「話すこと」「書くこと」の活動を通じて発信力を高める授業への転換を進める。科目名の変更を通じて、方向性を明確に打ち出す。
 現在は5領域を統合的に扱う「英語コミュニケーション」と、話す・書く活動を中心とした「論理・表現」のそれぞれⅠ・Ⅱ・Ⅲの科目があり、必履修科目として英語コミュニケーションⅠが設定されている。文科省は現行の学習指導要領下で、5領域を統合した活動の推進には一定の成果があったと評価している。実際に、国際的な語学力の指標である「CEFR」でA2以上の英語力がある生徒の割合は、10年前より2割近く増えた。
 一方で、「論理・表現」については、本来重視してきた話す・書く活動が十分に行われていない実態があるとされた。文法や語彙の用法の解説、問題演習が中心の授業になり、教科書も文法事項を軸に構成されているためだ。令和6年度に同省が実施した「学習指導要領実施状況調査」でも話す・書く力に課題が見られた。
 こうした現状を踏まえ、現在の「論理・表現」は、話す・書く活動を通じて知識の理解を深めたり、自分の考えを表現したりする学習を中心とする科目へ見直す。文法の暗記を中心とした英語学習からの転換を図る狙いもあり、科目名は「英語コミュニケーション(発信)」に変更する。
 スピーチやプレゼンテーション、ディベート、ディスカッションに加えて、「日常的な会話」の活動も取り入れる。会話を継続したり発展させたりするためのコミュニケーション方略を活用しながら、実際のやり取りの中で発信する力を育成する。
 一方、現在の「英語コミュニケーション」も見直す。聞く・読む活動と、それらを活用した統合的な言語活動とのつながりを一層重視するため、科目名を「英語コミュニケーション(総合)」へ変更する。聞くこと、読むことを中心とした教材で学んだ内容を、その後の統合的な活動で活用できるよう、教材構成の工夫も促す。
 また、高い英語力を持つ生徒については、必履修科目の履修免除を認める方向だ。外部試験でCEFRのB2以上の英語力が証明された生徒は、上位科目であるⅡ・Ⅲの履修や、専門機関の講座の受講といった学校外の学修に振り替えることができるようにする。生徒の英語力に応じて、より発展的な学びを選択できる柔軟な教育課程編成を促したい考えだ。

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