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ダンボールコンポストによる堆肥づくり

13面記事

企画特集

図 社会の中で循環する生ごみ

循環型社会を理解するよき教材
総合初等教育研究所 参与 北 俊夫 氏

 ごみの減量化に対して、今ではごみの分別が当たり前になっている。リサイクルの用語も日常的に使われ、古新聞や古雑誌、空き缶や空き瓶、プラスチック製品などを資源として利用する取り組みが進んできた。
 子どもたちは古新聞やペットボトルなどを資源として捉え、再び製品として生まれ変わることを学んでいる。これまでの学校における環境教育の成果だ。
 ただ、ごみを分別して出し、資源として再利用することがリサイクルだと思っている子どもも多い。ごみを出した段階で思考や理解が停止し、知識が途中で切れている。再びサイクルになっていないのだ。
 生ごみは燃えるごみとして処理されることが多い。焼却するには、大量の燃料が必要になり、燃焼によって二酸化炭素や有害な物質を排出する。地球環境の悪化を招き、人間の健康に悪い影響を及ぼす。生ごみの処理は経費節減とともに、環境保全の観点から重要な課題になっている。
 野菜や魚など食料品のくずや食べ残しを少なくするために、買い物や調理、食事などエコクッキングに努めることで、食品ロスや環境への負荷を減らすことができる。それでも生ごみは発生する。
 東京都八王子市や埼玉県熊谷市などは「ダンボールコンポスト」の設置を家庭や学校に働きかけている。生ごみをダンボールコンポストで堆肥にし、その堆肥を家庭や学校での野菜づくりや花の栽培などに活用する。生ごみが野菜や花の栄養分に生まれ変わる。
 学校では給食の残渣や残飯を活用することができる。できた堆肥を花壇の植物に与えるほか、「道の駅」などで販売することで子どもたちの新たな活動に発展する。
 ダンボールコンポストの取り組みから、生ごみが社会の中で循環していることを実感することができる。
 学校では、社会科や理科での学習内容とも関連付け、環境教育として展開することで、ダンボールコンポストでの堆肥づくりの意味を理解するようになる。
 本取り組みは子どもたちが広い視野から主体的に考え、行動しようとする意識と態度の育成につながる。ダンボールコンポストでの堆肥づくりは、循環型社会を理解するよき教材だといえる。

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