特活で学校運営に参画 明記へ WGでまとめ案
NEWS
文科省は23日、中央教育審議会教育課程部会の特別活動ワーキンググループに取りまとめ案を示した。次期学習指導要領に向け、特別活動で子どもが学級や学校の課題解決に関わる機会を増やす。身近な社会での話し合いや意思決定を通じ、民主主義の担い手として育つことを重視する。
学級活動・ホームルーム活動では、小中高を通じた内容のつながりを分かりやすくする。現在も三つの大枠は共通しているが、学校種間の対応関係が見えにくい。このため、項目名や記載を整理し、発達段階に応じた系統性を示す。SOSの出し方や生命の安全教育、自殺予防など、学校が直面する課題に対応しやすくする。
児童会・生徒会活動では、子どもが学校運営に関わる機会を明確にする。校則をはじめとする学校生活のルールについて、子どもが提案し、教師らとの話し合いを通じて改善につなげることを内容に盛り込む方向を示した。
クラブ活動は、子どもの「好き」や「得意」を伸ばす活動として見直す。定期的に集まる従来の方法に限らず、活動を特定の期間に集中させたり、地域の団体と連携したりすることも想定する。地域クラブや公民館、図書館の活動を児童に紹介し、興味・関心を広げる機会にする。
学校行事は、子どもが主体的に創造する活動として位置付けを明確にする。文化的行事は学習発表会の要素を追加し「文化・学習発表的行事(仮称)」に整理する。各教科や総合的な学習の時間、クラブ活動の成果を発表する機会とする。
学校行事と総合的な学習の時間の関係も整理する。現行の解説では、総合で代替できる学校行事の範囲に曖昧さが残っていた。
取りまとめ案では、入学式・卒業式や、文化祭などの準備は原則として総合で代替できないことを明記する。一方、修学旅行や職場体験などは、探究として成立する部分について代替を認める。
取りまとめ案には、キャリア教育の「キャリア・パスポート」の見直しも盛り込んだ。
現行では文科省が示した例示資料に沿ってワークシートを蓄積することが目的化しており、活用の狙いが十分に共有されていないとの指摘がある。キャリア・パスポートという特定の様式に限定せず、学びの記録を見通しや振り返りに生かす方向を示した。学習環境のデジタル化も踏まえ、文科省の例示資料は廃止し、活用の考え方や実践例を参考資料として提示する。

