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これからの校内研修のつくり方 インタラクティブ・フィードバック・システム

16面記事

書評

藤原 友和 著
「一方向的な助言」の解消図る

 文科省は「教員の資質向上に関する指針」(2025年)の中で、「日常的な校内研修を充実させていくこと」が必要であり、そのために、「職場の心理的安全性を確保し、同僚性を高め、学校の教育課題を組織的に解決できるようにすること」、また「学校組織全体として主体的・自律的に研修を推進する体制づくり」や「研修環境の整備」が重要だとしている。
 「インタラクティブ・フィードバック・システム(以下『IFS』)」がこれからの「校内研修の鍵」という「帯」に目を引かれた。「IFS」を「授業者へのコメントを授業者が評価する仕組み」と本書は端的に表現している。それはこれまでの校内研修の問題の根っこにある「属人的な権威性」と「一方向的なコンサルテーション」の解消にあると論じている。
 そして、教師のファシリテーション能力の重要性が強調されている令和の現在地を、明治時代からの教師像の変遷や、働き方改革、コロナ禍による喪失、GIGAスクール構想との向き合い方、昨今の研修の移り変わりの視点から明らかにし、「職員誰一人取り残さない研修の仕組み」の重要性に着眼した。そしてその追求から、この新たな画期的な仕組み(IFS)が生まれたことに首肯する。4章・5章で、そのマニュアルが事前準備・当日・事後処理と分かりやすく解説されているのも魅力である。
(2200円 東洋館出版社)
(中川 修一・前東京都板橋区教育委員会教育長)

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