大阪市教委、保護者対応を冊子に
NEWS 大阪市教委はこのほど、より良い関係構築に向けて、保護者対応のポイントをまとめた冊子を作成した。教職員に対し、気持ちを受け止めて丁寧に話を聞くことや、迅速な対応を求めた。一方で、過度な要求や不当な言動には毅然な対応を呼びかけている。
話を聞くときはまず、話を遮らず最後まで聞く。その際には客観的な事実と推測を区別しつつ、事実は5W1Hを意識して正確に記録する。連絡が遅くなると保護者の不安や怒りは大きくなると指摘。「先に伝えると説明、後から伝えるといい訳になる」とした。
保護者対応でのよくある失敗例として、
・冒頭で弁明から入る
・「気にしすぎ」など相手の感情を矮小化する
・確認せずにその場で即答・約束する
・専門用語で押し切る
―などを示した。
対応策を検討する際には、一人で決めず、管理職や学年主任などに報告、相談して決める。いじめ重大事態や暴力行為などについては管理職を通じて教委に即報告する。冊子には初期対応で解決できなかった場合に、対応を振り返って別の解決の糸口を見つけるためのチェックシートも掲載している。
また冊子では、過度な要求や不当な言動を受けた場合の対応も示した。
具体例として、
・殴る、蹴る、胸ぐらをつかむなどの身体的攻撃
・「お前の家族を傷つける」「殺すぞ」などの暴言・脅迫や反社会的勢力とのつながりをちらつかせる、教員の自宅を写真に撮りSNSで拡散するなどの監視行為といった精神的攻撃
・恫喝や土下座要求、正当な理由がない特別対応・優遇の要求
・性別や出身大学などを理由にした差別的、性的な言動
・長時間・頻繁な電話
・長時間の居座り
―などを示した。
過度な要求などへの対処法としては、複数人で、時間を決めて対応する他、学校としてできないこと、限界についても決めておき、説明する。暴力などには毅然として対応するとした。
この他、法律についても解説。「家に火をつけにいく」との発言、刃物をちらつかせるのは「脅迫罪」、教職員に「言う通りにしなければSNSで拡散する」と、有利な取り扱いを要求するのは「職務強要罪」に該当する可能性があるとした。

