日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

子どもが自ら動き出す! 戦略的ズボラ学級経営

12面記事

書評

こう 著
頑張りすぎずにうまくいく62項

 「ズボラ」を「『頑張らない』ではなく、『頑張りすぎない』それなのにうまくいく、そんな感覚を正直に表せる言葉」として著者は使用する。「ズボラ学級経営」には「頑張りすぎない学級経営」なのにうまくいくという意味を込める。「ズボラ学級経営」では教師に「戦略的」な思考と所作が求められる。
 例えば、新年度に入って子どもとの信頼関係づくりに焦る教師がいれば、休み時間に一緒に遊ぶところから始めればいい、それも「最初の5~10分だけ」でOKという。関係づくりに加え「遊びの流れや関係づくりの土台をそっとサポート」するという意図も込める。
 授業中に集中が途切れてきたらリフレッシュするための「1分休憩」、立ち歩く子が出てきたら「あえて『活動』にシフト」して「出張タイム」を取り入れてみる。注意を促すために大声を上げる必要はなく、教室の空気を整え、子どもとの関係も良くなる。
 こんな「ズボラ」的な構えで1年の始め方や子どもとの関係づくり、ルールの考え方、授業と学びのスタイル、子どもを支える向き合い方、子ども同士の関係性の深め方などに関する62項目について具体的な指示や動きを解説、込める意味などをポイントに示した。
 子どもを信頼し、委ねることを恐れず、結果的に子どもの自律を促していく姿勢は、肩に力が入り空回りしがちな指導に悩む先生方への福音になるのではないか。
(2090円 学陽書房)
(矢)

書評

連載