コーチングが子どもを伸ばす 意欲と行動を引き出す教師の関わりかた
18面記事
秋山 貴俊 著
場面別のNG・OKワード示す
コーチングとは対話を通じて相手に気付きを与え、自発的な行動を促す手法である。そのためコーチは答えを与えない。さまざまなコーチングスキルにより、相手の思考を深めていき、相手が正解を引き出せるよう手助けをする。まさに多様な価値観を持つ令和の子どもたちの指導にふさわしいものだと言える。
本書では、「Chapter1 子どもの可能性を引き出す令和の学校コーチング」でその令和の子どもと関わる四つの視点を紹介する。そして「Chapter2 教師が身につけたいコーチングスキル」で傾聴、承認、質問、フィードバックの四つのコーチングスキルを示した後、「Chapter3 OK&NGでわかる!場面別コーチング例」で、すぐに使える具体的な事例が数多く載せられている。
さらに、「生活支援」「学習支援」「対人関係」に分けられたそれぞれの事例には、その際に発するNGワードとOKワードが示され、OKワードの意味を理解しやすいものにしている。例えば、「掃除をサボっている」児童に対して、教師は「しっかり掃除しなさい。まわりを見てごらん。みんなしっかりやっているよ!」と注意しがちである。しかし、これはNGワード。では、そのときのOKワードとは?
これまでの指導では子どもの反応に手応えを感じられないと、日々、悩んでいる方にはぜひ手に取ってほしい一冊である。
(1936円 明治図書出版)
(小山 勉・共栄大学教職特命教授)
