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こころが折れない職員室 教職員を支える管理職のメンタルヘルス・マネジメント

14面記事

書評

大石 智 著
安心して力を出せる方法提案

 校長として「心理的安全性」の高い職場環境を築くことは、安全配慮義務を有する管理職としての必須事項である。しかし、責務だから取り組んでいるのではなく、全ての校長は、自校の職員室を、誰もが気後れすることなく素直に自分の思いを表現し、たたえ合い指摘し合い挑戦し続ける場所にしたいと強く願い、日々奮闘している。一方で文科省が公開しているデータが示すように、教職員の精神疾患による休職者数は高止まりとなっていることも事実である。
 本書は、公立小・中学校教員のメンタルヘルス支援に関わってきた精神科医の著者が、教職員が安心して力を発揮できる「ゴキゲンな職員室」を築くための具体策を提案している。
 例えば、管理職が教職員のメンタルヘルスを何よりも優先していることを「言葉」にして伝えること、管理職が自身の持つ精神疾患への「スティグマ」に気付き、それを低減させること。また、「ゴキゲンな職員室」を実現するための管理職のマネジメントと、実際の職員室の状況を確認するための、2種類のチェックリストは、自分自身の仕事の仕方を内省するきっかけとなる。
 最後に、管理職自身のセルフケアや孤立緩和にも焦点を当て、組織全体でこころの安全を支え合うための持続可能な学校づくりについて提言している。
(2420円 教育開発研究所)
(重森 栄理・広島県北広島町立豊平学園校長)

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