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探究は設計で決まる 学びにストーリーをつくる国語授業10の技術

14面記事

書評

溝越 勇太 著
子ども任せにせぬ指導求める

 「子どもが自ら問いをもち、言葉を通して考え、他者と関わりながら学びを深めていく国語の学びを、『探究型国語授業』」と著者は呼んでいる。それはあらかじめ用意された正解にたどり着くことを目的とした学びではなく、子ども一人一人の問いを起点に、学びが広がり、深まっていくプロセスそのものを大切にする学び、と解説している。そして著者が強調し何度も繰り返していることは、探究は「ただ自由に子どもに任せる」だけでは動き出さないということである。桂聖氏の「教育は間接指導」という言葉に啓発され、子どもが問いを持ち、主体的に学び続けるためには、「問いの仕掛け」「思考を促す流れ」「関係を生み出す場面」などといった「授業の裏側」と著者が言うところの『学びの設計』が必要不可欠であると一貫した論を述べている。
 その設計の手掛かりを「10の技術」として第2章で分かりやすく整理している。どれも多くの教師が意識していることであるが、その必要性と関係性を具体的実践例で示しながら解説している。第3、4、5章では、現職教員だからこその実践例とかゆいところに手が届く的な実践ガイドが取り組み意欲をそそる。
 「主体的・対話的で深い学び」の実装が柱となる次期学習指導要領に向け、全教科に応用・転移できる本書をぜひ手に取ってほしい。
(2200円 東洋館出版社)
(中川 修一・前東京都板橋区教育委員会教育長)

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