教育実習・介護等体験安心ハンドブック
12面記事
藤井 善章・小山 茂喜 編著
臨む姿勢説き、不安解消へ一役
教員になるために教育実習は必須。実習前の学生からは期待感を抱きつつも不安感が大きい様子がうかがえる。うまく授業ができるだろうか、児童・生徒との関係をうまく築くことができるだろうか等。本書はそのような不安を少しでも解消し、充実した教育実習となるよう学生に寄り添ってきめ細やかに解説。また、小・中学校教員免許状を取得するために必修の介護等体験についてもその目的、大まかな流れと臨む姿勢等を解説。事前だけではなく実習中も必携の書である。
「ハンドブック」とされているが、単なるハウツーものではない。「令和の日本型学校教育」に示された子どもの学びの姿や教師に求められる資質と教職の専門性や意義、さらに、学び続ける教師の姿や子どもを理解するために大切なことなど、教育実習だけではなく教職の道を進んだその先にも必要となることに触れられている。簡潔に示されているが内容は深く充実している。
第3章では教育実習前にしておくことや実習中の心構え、注意事項が示されており、服装やあいさつ、言葉遣いや出勤簿押印に至るまで具体的で分かりやすい。
第4章「教育実習の実際」では役立つことが満載。例えば授業参観の着目ポイントや記録の取り方、各教科の指導案作成ポイントまで。まめ知識として「用意したい文房具」まで紹介されている。実習終了後も教師になってからも活用できる優れた一冊。
(2200円 学事出版)
(藤本鈴香・大谷大学教職アドバイザー)
