ロバート・ボイルの実験室へようこそ
12面記事
松野修構成・解説 佐藤すずか絵
この本の元になったのは、350年以上前のイギリスの科学者ロバート・ボイルがまとめた科学実験報告書「空気ばね論」。
当時、科学は一部の専門家のためのものであったが、ボイルは好奇心旺盛な一般人も実験室に招いていた。
ボイルは大勢に囲まれてうれしそうに実験を披露。真空空間を作り出す真空ポンプの実験や野外でポンプを使って水をどこまで引き上げられるか―といった取り組みを進めた。実験はだんだん面白くなり過ぎ、やがてボイルだけでなく周囲の人たちもやめられなくなっていく。
本書の特徴の一つは、当時の雰囲気がよく伝わるようにさまざまな場面をマンガで描いていること。科学が誕生した瞬間を追体験し、面白さも味わえる一冊だ。
(2750円 仮説社)
(Tel03・6902・2121)
