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コロナ時代に考えたい学校問題【第57回】

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虚心坦懐に話せるようになるには

 虚心坦懐に意見交換が出来る雰囲気があなたの学級や職員室にありますか。
 そう問われたら、ほとんどの人はうなだれるか、首をかしげるかするだろう。それが日本の教育現場の傾向なのだから、先生方に問題があるわけではない。その習慣を高校・大学で固定させているように感じられるのは、気のせいだろうか。

 私は勤務先の大学で挙手を求めて指名することはほとんどしない。100名以上の受講者がいても、必ず全員に発言を求める。さらに、「前の方と同じです」は、認めない。こうした訓練により、虚心坦懐の透明感のある授業が容易に展開できる事になる。
 さらに、ユーモアを加えながら「誉める」「問い返す」「認める」を繰り返す事である。そうするとリズムが出来るために、心地よくなるのである。教師が楽しいのだから子どもも楽しくなる。
 ソクラテスのシビレエイの喩えがある。自分がシビレているからこそ、他をシビレさせることが出来るのだ。試して合点!やってみよう!!
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題