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大学入試センター 来年の「共通テスト」の実施要項公表

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 大学入試センターは6月30日、来年の大学入学共通テストの実施要項を公表した。新型コロナウイルスの影響による授業の遅れに配慮し、試験日を1月16、17日と1月30、31日の2回設けた。1月30、31日の「第2日程」は高校3年生が希望し、校長が認めた場合に選べることにした。
 試験問題と正解・配点は実施後すぐに公表する。そのため第2日程の受験者は、初めて実施される共通テストの問題を見た上で試験に臨めるメリットが生まれる。ただ、その場合、国立大学の2次試験対策の時間が少なくなることから国立大志願者と一般入試の日程が比較的遅い私立大志願者との間で、共通テストの受験日が分かれる可能性もある。
 東京都内の女子高に通う3年生の生徒は「学校では、最初の日程通りに受けて2次試験の準備をするよう言われた」と話す。
 得点調整は、各日程の科目間で行うが、第1日程と第2日程の間では行わない。入試センターの担当者は「実施日の違いで不公平が出ないような問題を用意する」と説明した。
 試験会場はどちらの日程でも47都道府県に設け、希望者数を見て指定する。今後、全国の高校に希望日程の意向調査を行うという。
 各日程とは別に、病気などの理由でどちらも受験できない場合の「特例追試」も2月13、14日に設定した。ただ、特例追試の試験問題はこれまでのセンター試験の出題方針に沿って作成されたもので、難易度を含め共通テストとは異なるという。

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