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一刀両断 実践者の視点から【第252回】

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年賀状の意義

 年賀状を今年限りと言う宣言がされた年賀状が目立ち始めた。10年ほど前の暮れに突然先輩からそうした趣旨のハガキが届いた。
 何かあったのか、気分でも害したのかと気を揉んだが、先駆けであった事を今更ながら思い出す。慣例になっている事を止めると言うことは多少なりとも波風が立つものである。
 昨年の末にSDGsの視点から年賀状は出しませんとある企業の社長から葉書が届いた。先取的な行動を取れるリーダーなのでさもありなんとは思っていた。反面ゴルフコンペは頻繁でその環境への影響は別問題としているアンバランスがこの人らしい。
 確かに、過度に仕方なく出している年賀状はやめてもよいが、その一枚が消息を知る場合もあるのだから一律には出来ないのが私達の年代であり職業である。ただし、印刷のみの年賀状は秒殺で終わるとすると手間暇や対価が無駄になっている事は事実であろう。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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