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科学って何のためにあるの?科学の基本的な5つの分野がわかる図鑑

19面記事

書評

DK社 編
左巻 健男 監訳
上原 昌子 訳
易しい言葉で必要性を解説

 題名を見ると、子ども対象と思われそうだが、内容は小学校高学年から大人まで幅広く楽しめるものだ。子どもと一緒に「面白いね」「不思議だね」とページをめくれば、すてきな時間が過ごせそう。
 本書は冒頭で「科学って何のためにあるの?」に対する答えを12個にまとめて解説している。例えば「人の命を守ること」「人を楽しませること」など。読めば、科学の恩恵を受けない日はないのだと改めて思う。
 さらに、生物学、物理学、化学、地球科学、宇宙科学の5分野の科学について「何のためにあるの?」「なぜ○○学が必要なの?」と素朴な疑問を設定。それに対し、専門的な立場から易しい言葉で語り掛けるように説明されている。難解な言葉もあるが、色調を抑えたイラストやタイミング良く挿入される写真が文章を理解する上で効果的な手助けとなる。
 監訳者は「『背伸び』をして読んでみてください。3分の1くらいわかったつもりになって、あとはいろいろな疑問がわけばいいんです」と語る。確かに、この本からまた新たな「なぜ?」が多く生まれそう。いつの時代も「なぜ?」という好奇心から人類に役立つ科学の発展があったのだ。「学ぶ」ことの楽しさの一つは好奇心なのだろう。授業でも日々の暮らしの中でも、子どもたちの「なぜ?」を大事にして育んでいきたいと思う。
(2420円 東京書籍)
(藤本 鈴香・京都市総合教育センター指導室研修主事)

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