学校健康診断の在り方検討 有識者会議が初会合
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文科省は19日、今後の学校での健康診断の実施策について議論する有識者会議の初会合を開いた。児童・生徒の健康課題が多様化・複雑化していることや、養護教諭の負担軽減の必要性などを踏まえ、学校での健康診断の実施方法などを見直す。座長には聖マリアンナ医科大学予防医学主任教授の髙田礼子氏が就いた。
学校保健安全法により学校での健康診断の実施が定められている。肥満・痩身割合の増加など健康課題が複雑化・多様化する中、近年では健康診断時のプライバシーや、不登校児童・生徒の健康診断機会確保など、より配慮も求められるようになっている。
有識者会議では、学校医の確保が困難な地域があることも考慮した健康診断の在り方として、健康診断の意義や実施項目・方法を見直す。
その際、健康診断時の脱衣に関するプライバシー配慮、脊柱側弯症の発見策についても取り上げる。また、働き方改革が求められる中、学校内の健康管理の中核を担う養護教諭の負担軽減もテーマにする。
今後は医療関係団体や学校関係者などへのヒアリングや、日本学校保健会による調査などを踏まえて議論を進めていく予定だ。