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ライフコーチの視点から 現代を生きる子ども・若者のリアル【第26回】

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論説・コラム

1日、1日を、大切に過ごしていきたい

 前回に引き続き、静岡県磐田市の公立小学校6年生に行った対話型講演会後の、生徒さんたちの声をお届けしたい。

 -あっこさんのお話を聞く中で、私も経験したこともあったことがあったので、とても共感することができたし、人生は1回で、過ごした1日は二度とまた同じ日にはならないから、1日、1日を大切に生活していきたいです。本当に聞きやすかったし、とても思い出に残る時間になりました。ありがとうございます。

 ―明日人生が終わる、あと一ヶ月で人生が終わると考えたら何をするか。明日死ぬかもしれないのに「だって」「でも」など言い訳ばかり探してはいけない、という言葉が印象に残りました。教えていただいた、相手も大切にする生き方を大切に、残り少ない小学校生活、そして中学三年間を楽しいものにしていきたいです。明日人生が終わるかもしれないのにということで、悩み事が小さく思えてきたり、〇〇しようと思えるようになり、自分を大切にできたりする、そして相手も大切にできる。というとてもこれからのためになることを教えてくださり、ありがとうございました。

 ―明日自分が死ぬかも知れないと思いながら、1日1日を大切に生きていくというところが心に残りました。やるか、やらないかの選択のとき、絶対にやる方を選択したいなと思いました。講演を聞いて、自分がなりたい職業になれなくても今ライフコーチという自分がやりたかったことを叶えられていて、たとえそれが少し遅くなっても諦めたらだめだなと思いました。

 ―やっぱり明日があるかわからないから、今やろうと思えたし、過去は変えられないけど、未来はどんどん変えられるという言葉が心に残りました。これからは、相手が何をしたいか聞いて行動したいと思いました。わざわざ東京から静岡まで来てくださってありがとうございました。

 ―明日は来るかわかんないから、自分を好きになってあげて、自分のやりたいことをして自分の選択で決めるということが大事なんだなと思いました。自分もしっかり伝えないと相手はどうしてほしいかなんてわかんないし、自分も自分自身のことをわかってあげていないと相手にも教えることはできないので、まずは自分を満たしてあげてから、いろいろな人に分け与えてあげることが大切だなと感じて一番心に残りました。これからは自分に制限をかけず、もっと失敗しても気にせずチャレンジして、自分のやりたいことをして、本当は自分はどういう感情を持って働きたいのかを考えて、選択を広げて考えたいです。自分をまずは満たしてあげて、人にも優しく接してあげて自分も相手もいい気持ちになれるように、自分のことも好きになれるように頑張りたいなと思いました。本当にあっこさんのお話を聞いてとても共感できるし、あっこさんはどんなにつらい過去があってもそれを未来につなげていて、人生はまだ長いから三十代、四十代になっても焦らず、夢を終わらせずに今日を大切にしていきたいです。私が思ったのは、人に嫌われると学校とかにいけなくなるし嫌だなと思ったけど、私的には人に嫌われるとその人に嫌われている自分が悪い人なんじゃないかと思って、自分のことも嫌いになってしまうんじゃないかなと思いました。でも自分が一番楽な生き方をしたいなと思いました。ありがとうございました。

 小学校6年生で、人生が終わる瞬間を考える機会は少ないかもしれない。だけど、あえて終わりを考えてみることで、それまでの時間をどう生きるかを考えるきっかけとなる。与えられた時間は、命と同じ。そして、いつ終わりが来るかは誰にもわからない。だとしたら、
その限られた時間をどう生きたいのかを考えるきっかけを、子どものうちから与えてあげたいと思う。

 今回は、卒業前の子どもたちに、ぜひ自分の人生を考えるきっかけをつくってほしいと、同校6年生の先生よりご依頼をいただき実現した。日常を支える先生だからできること、そして外部講師として伺う第三者だからこそできることがあると、改めて感じる機会となった。
貴重な機会を頂けたことに感謝いたします。
 講演/出張授業のご相談を承っております。ご相談はホームページよりお願いいたします。

中高生の心を開く専門家/ライフコーチ三橋亜希子
各地の小・中学校、高校、幼稚園などで児童・生徒向け、教職員向けの講演を続ける。幼少期に父親から虐待を受け、学校では、いじめの標的になった経験を持つ。成人後も、自分の思うような生き方ができなかったが、東日本大震災をきっかけにコーチングを学び、独立。3兄弟の母。ホームページ(https://mitsuhashiakiko.com/)に情報多数。

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