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教頭・校長のための「聞いてません!」がなくなる若手への伝え方

23面記事

書評

辻川 和彦 著
気付く力育てる視点を明記

 「そんなこと、聞いてません」「どういうことか、わかりません」「こんな仕事、もう辞めたいです」「それ、私の仕事じゃありません」…。
 「若手教師からこのような受け答えをされたことはありませんか?」と本書のはじめに著者が問う。うなずく読者も多いのでは?
 本書は、日々のやりとりや指導で、「わかってない」「伝わらない」と苦労している管理職や中堅・ベテラン教師にとって、必ずや役に立つ良書だ。
 (1)業務上必須な「指示」や「説明」の仕方(2)人間関係を良好に保つための「ほめ方」「励まし方」(3)若手の成長につながる「見通しのもたせ方」「気づかせ方」の三つの伝え方を述べ、これらがちゃんと「伝わる」ようにするには、どうするかを記している。
 本書の良いところは、3点あると思う。1点目は、教員も管理職も経験した著者が、問題点や改善点を、鋭く分析・考察、研究している点だ。学校現場にありがちな具体例をまず提示し、若手を育てる視点やポイントを明記。内容が実に爽快で説得力あり。
 2点目は、随所に出てくる参考文献や教育学者、偉人、有名人等の言葉、用語等が興味深い。しかも、別記せずその場で丁寧に解説。
 3点目は、若手が自分で気付く力の育て方など、高度な伝え方の極意が学べる一冊。
(2156円 明治図書出版)
(谷 智子・高知市教育委員会委員)

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