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B&G財団が全国教育長会議

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 B&G財団の全国教育長会議は「災害への備えと被災後のケア」を主題に6日から2日間の日程で始まり、初日は、中央大学の小峯力教授による基調講演などがあった。基調講演の主題は「救急救命から生命教育を考える」。ライフセーバーの育成に打ち込んできた経験を踏まえて防災教育の在り方について論じた。講演によると、小峯教授は30年ほど前にオーストラリアに渡り、ライフセービングについて学んだ。その際、下半身に障害があり車椅子を利用するライフセーバーの存在を知った。水難が起こってから助けに行くライフセーバーとは別に、気象情報から水難の発生を予測し、水難が起こる前から海岸にいる人を避難させる役割を担っているという。
 今後の防災教育に関しては、「自らの命を守り、他人の命を救うための体力、知力を養う」「柔軟かつ適切な判断力を養う」などを提唱した。また、ライフジャケットを着て水上に浮く訓練は有効だとしつつ、ライフジャケットがない場合の対応を考えておく必要性を示唆するなどした。
 7日は東日本大震災で大きな被害があった岩手県陸前高田市の教育長らが発表する予定。

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