日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

ソニー教育財団の助成先、最優秀に鹿児島大学教育学部附属小学校など2校2園

NEWS

財団

 ソニー教育財団は昨年12月20日、全国の幼・保・認定こども園と小・中学校から募集した教育・保育実践論文から、入選校、入選園を発表した。鹿児島大学教育学部附属小学校、岐阜市立陽南中学校、山梨学院幼稚園、奈良市立鶴舞こども園が最優秀となった。いずれも、外部との連携や自然との関わりなどから、科学的な思考を持つ子どもの育成に向けて実践を行った。受賞校・園は19日にソニー本社で行う表彰式に参加する。
 鹿児島大学教育学部附属小学校は、大学や保護者などとの連携、理科や生活科などの充実、学習環境の整備に取り組んだ。6年生は理科の授業で、名産品のドラゴンフルーツの皮の絞り汁を使い、鹿児島大学の教授と一緒に彩色実験をした。
 岐阜市立陽南中学校は、生徒の意識調査を参考に授業のやり方などを見直し、学習と身近な現象とのつながりを見つけられる生徒の育成を目指した。結果、学んだ内容と日常生活を関連付けて考える生徒が増えたという。
 山梨学院幼稚園は、バケツでの稲作を実践した。近隣の小学校や博物館などと連携し、土作りから精米までを園児が体験した。子どもたちは稲作を通じて古代の暮らしなどへ関心を広げ、染め物や土偶づくりにも挑戦した。
 奈良市立鶴舞こども園は、子どもの「いい」と感じるものに重点を置き、普段の園児の様子を細かく記録することで、園児が自ら気付き学び答えを出す過程を発見した。
 論文の選出は、科学に関する教育の優れた実践を広めることが狙い。同財団は毎年、最優秀校・園の取り組みを発表し討議する大会を開催している。入賞校・園には、教育助成金とソニー製品を贈呈する。

財団

連載