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東日本震災から8年(4) 土ぼこり舞う町から米国視察へ

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 宮城県の東松島市と岩沼市での取材から2週間。記者は再び北へと向かった。今度の取材先は岩手県に狙いを定め、陸前高田市への訪問は決まったもののその後の調整がうまく進まず、隣の宮城県気仙沼市に足を運ぶこととなった。
 中心市街地が津波で一挙に失われた陸前高田市。震災前の市役所をそのまま使っている東松島市と岩沼市と雰囲気は大きく違う。今も、市街地があった沿岸部は強い西風で土誇りが舞い上がり、作業用のダンプカーなどが行き交う。建物はほとんどない。
 今回の取材目的も、教育長へのインタビューだ。教育委員会事務局が入る市役所仮設庁舎はプレハブ作り。鉄道が再開する代わりに、線路が敷いてあった土地を使った専用バスが通る。駅はあるが線路はない。震災の影響が今も色濃く残る。
 そんな陸前高田市の教育長は、あの年の4月から陸前高田市教育委員会の事務局に勤め、市全体の教育の復旧に当たった方だ。当時の教育長など市教委幹部が津波で命を落としている。そのような中での就任だった。
 その後、中学校の校長を勤め、今の職にある。震災の影響は大きい自治体ではあるが、最近もアメリカの学校を視察するなど、次の教育を目指して精力的に活動している。どんな話が聞けるか。

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