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栄養教諭を対象に「国内産小麦や減塩に関する研修会」を開催

6面記事

企画特集

おいしく減塩できるパンのコツを学ぶ

静岡県袋井市

 静岡県・袋井市教育委員会では、3月26日、栄養教諭等を対象とした「国内産小麦や減塩に関する研修会」(会場=鳥越製粉(株)静岡工場)を実施した。
 パンの製造工程において食塩は大きな役割を果たすが、平成30年8月の学校給食実施基準の一部改正による食塩相当量の引き下げが行われた。静岡県の学校給食では食塩の使用を10%減らし、静岡県産小麦40%と県外産小麦60%をブレンドした、100%国内産小麦で製造されている。当研修会は、国内産小麦を使って、おいしく、さらに減塩となる学校給食用パンの製造について学ぶことを目的に開催された。
 研修会では、パンの原料(小麦粉・食塩・水・酵母・砂糖)それぞれの役割について、講師の鳥越製粉(株)吉沼裕之課長より説明があり、実際にパンを製造しながら、それぞれの工程の意味やコツなどを学んだ。
 吉沼課長からは、学校給食では大量に製造することが求められるため、時間配分がシビアであることの指摘や、安定的に製造するためのポイント等の説明があった。
 参加者からは「パン製造業の方とコミュニケーションをとることで、お互いの理解が深まった」「小麦の性質や、種類による役割の違いなどが学習できた。子どもたちへの指導に生かしたい」などの声があがった。


パン製造を体験する参加者たち

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