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公立高教員の持ち帰り残業、試験の作成・採点目立つ

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 教育機関を主な対象にスキャナで読み取り可能なマークシートなどを開発・販売しているスキャネット(東京・千代田区)は、全国の公立高校約300校へ実施した業務の実態に関する調査結果を公表した。教員の働き方改革を巡り業務に改善の傾向が見られる一方で、試験問題の作成や採点を中心に自宅へ持ち帰って作業を続けていることが分かった。
 同社は5月から6月にかけてアンケート調査を実施。112件の回答を得た。
 文科省や教委からの指導に基づいた働き方改革について、「少しずつ、徐々に改善されるようになってきた」と回答したのは49・1%で、半数近くを占めた。しかし、「ほとんど改善されていない」も39・3%で、依然として改革が進んでいない現状もある。
 平日と休日ともに自宅で業務を行うことが「よくある」「たまにある」と答えた割合は合計で65・6%に上った。自宅で取り組む業務として、「試験問題の作成」(27・7%)や「試験問題の採点」(16・3%)に特に多くの回答が集まった。
 現在、採点ツールを使っているのは3・6%にとどまる。「採点や集計が短時間で終了するソフトやツールを利用したいと思うか」との質問に対し、約6割が「そう思う」「ややそう思う」と答えた。

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