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東北でしかできない体験を 2019年度東北教育旅行セミナー開催

6面記事

企画特集

開会のあいさつをする奥村氏

 東北広域の観光推進を進める(一社)東北観光推進機構の東北教育旅行誘致部会が、7月22日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で「東北教育旅行セミナー」を開催した。
 セミナーは

 ・東北内で教育旅行を実施した学校による事例発表
 ・東北6県および新潟県の観光課や観光団体による誘致のプレゼンテーション
 ・各県の観光課や観光団体と、学校関係者・旅行会社との意見交換会

 ―の3部で構成。また、立食形式による情報交換会も行われ、東北・新潟県での教育旅行の魅力を再認識する一日となった。
 開会に先立って同機構本部長代理の奥村聡子氏は「東北の人間が震災の教訓を伝えていかなければならない。東北での教育旅行は、震災学習のプログラムをはじめ、白神山地や平泉などの大自然や歴史的文化、農林水産業の体験プログラムなどを用意し、なによりも、東北の人たち全員が学生を家族のように受け入れる態勢を整えている。本日のセミナーが教育旅行の企画を考える際の参考になれば」と熱い想いを語った。
 事例発表では、学校法人千葉黎明学園 千葉黎明高等学校の西村清理事長と根本明副校長が登壇。それまで別の都道府県に訪れていた修学旅行を、2012年より東北方面に変更した経緯や、過去7年間の取り組み、震災学習の変化などについて発表した。教育旅行のプログラム、特に震災学習などを通して、心を揺さぶられた生徒は誰かに伝えようとし、また「考えるだけでなく、一歩行動に移さなければならない」と語った生徒の話しを交え、教育旅行のプログラムには大きな役割があり、生徒の成長に大きく寄与するとまとめた。
 同部会では9月27日(金)に関西圏を対象として大阪市内でも同セミナーを開催する。

問い合わせ=東北観光推進機構
 電話022・721・1291
 https://www.tohokukanko.jp/manabi/index.html

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