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コナミスポーツ、水泳の授業受託事業に本格参入

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 スイミングスクールを展開しているコナミスポーツ(東京・品川区)は8月22日、今夏から学校の水泳授業の受託事業に本格的に乗り出すと発表した。学校のニーズに応じて、プールの貸し出しのみから指導委託まで対応するという。
 同社はこれまでも幼稚園や小・中学校の授業で、指導やプールの貸し出しなどを行ってきた。プール施設の老朽化や、教職員の人手不足などを背景に問い合わせが増えたことを受け本格的に参入する。
 天候や気温に左右されない屋内プールを使用した授業が可能になる。心肺蘇生法に関する資格を持つ監視員を常に2人配置し、AEDも備える。
 指導は学習指導要領に準じ、「水遊び」「水泳運動」を含めている。独自の21段階の進級制度を使う。
 同社は、この事業を通し、「自治体や学校が抱える設備維持や働き方改革などの課題の解決にさらなる貢献ができる」としている。
 水泳の授業を巡っては、各校のプールが老朽化し、更新のための費用がかさむ時期を迎えたことから廃止する自治体が全国的に目立つ。日本教育新聞社が今夏、抽出した市町村の教育長を対象とした調査の結果によると、23・3%の教育長が「プールを廃止した学校がある」と答えた。「廃止を検討している」との回答も5・1%に上った。

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