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「対話的学び」をつくる 聴き合い学び合う授業

16面記事

書評

石井 順治 著
基本的事項から実践例まで

 新教育課程が小学校で2020(令和2)年、中学校で2021(令和3)年からそれぞれ始まろうとしている。新教育課程が求めている授業改革は、本書の著者の見解によれば、「主体的・対話的で深い学び」になる。
 ここで問われるのが、これまで日本の学校教育で行われていた「一斉指導型教育」の是非である。著者は現職時代の20年近く前から、一斉指導型の授業を見直し、「学び合う学び」を提唱してきたという。ようやく著者が提唱してきた授業観が、「主体的・対話的で深い学び」で、日の目を見ようとしている。
 そこで著者は、「聴き合う」ことをつなぐことが「対話的」になると論を展開し、現場の実践意欲を鼓舞する。特に本書7ページの8項に及ぶ「対話の基本的事項」は、新教育課程を実践していくための必読文献になっている。
 例えば1項目には次のように書かれている。<対話をすれば、考えが考えを呼び、言葉と言葉がつながり、そこから新たな気づきが生まれる>
 ただ形だけ対話活動を入れるだけでは、授業改善につながっていかないのだ。
 この他、本書には具体的な実践例や著者の知見がちりばめられている。特に指導案の共同立案を否定していることに拍手である。
(2310円 ぎょうせい)
(庭野 三省・新潟県十日町市教育委員会教育委員)

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