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小学校外国語活動・外国語授業づくりガイドブック

18面記事

書評

日々の授業から校内研修・研究授業までフルサポート!
菅 正隆 著
授業例、場面別指導法など詳述

 2020(令和2)年度から新学習指導要領が全面実施する小学校現場。中学年(3・4年)では「外国語活動」(週1時間)、高学年(5・6年)では教科「外国語」(週2時間)の授業を行うことになる。2年間の移行期間、その準備を進めてきた。著者は2011(平成23)年度に日本で初めて外国語活動が教育課程に導入されることに関わった菅正隆・大阪樟蔭女子大学教授(元文科省教科調査官)。本書は「理論」と「実践」の両立を目指したもので、授業の充実などに役立てることができる内容が満載になっている。
 内容構成は、「理論編」「準備編」「指導編」「実践編」「資料編」の5章立て。教師自身の指導力向上に加え、校内研修や自治体の研修テキストとして活用したり、大学では教科教育法の教科書として使用したりすることなどを視野に入れている。例えば、第三章「指導編」では「小学校外国語活動・外国語授業づくりの基礎・基本」を収録。「話すこと【やり取り】」や「書くこと」などの領域別指導法だけでなく、歌やチャンツ、Small Talkの作り方などの場面別指導法を詳しく解説している。第四章「実践編」では指導案形式の授業例(中学年外国語活動、高学年外国語科)を幾つか紹介、授業づくりを行う上でとても参考になる。この他、すぐに使えるクラスルームイングリッシュの一覧や小学校英語教育の歴史なども収録している。
(2310円 明治図書出版)
(斉)

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