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夢中になる子どもたち 授業に入れたい6つのポイント

13面記事

書評

愛知教育大学附属特別支援学校 著
項目ごとに複数の実践例を紹介

 まず読者は本書の奥付を見るといい。「主な著書」に圧倒される。1969(昭和44)年からなんと21冊も著書を出版している学校の存在に驚くに違いない。附属校とはいえ、これだけ著書を出している学校は少ないはずである。校長として学校でまとまって著書を出そうとして、できなかった苦い夢を評者は思い出す。

 授業に入れたい六つのポイントは何か。
 ポイント1「日常の夢中な活動」
 ポイント2「見通し」
 ポイント3「教材・教具の工夫」
 ポイント4「反復」
 ポイント5「友達とのかかわり」
 ポイント6「教師とのかかわり」。

 言葉としては目新しいものではない。しかし、このポイントで日常の教育活動を評価することは、実践の質の向上を促す。なぜならこういう分かりやすい言葉で、実践を振り返ることができるようになるからだ。例えばポイント1の「日常の夢中な活動」は、特別支援教育の枠を超えて、どの学級どの学校にも求められる。夢中、熱中、集中などのキーワードは、教育活動の根底を支えるものだ。
 この本の編集が素晴らしいのは、それぞれのポイントに対して具体的な実践例を3本から5本、紹介している点である。また写真も豊富で、実践例をイメージしやすい。
 学校で研究成果を世に問う際に、非常に参考になる本である。
(2000円 明治図書出版)
(庭野 三省・新潟県十日町市教育委員会教育委員)

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