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都内公立小のプログラミング教育 企業による教員研修増える

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 プログラミング教育の必修化に伴い、都内の公立小学校で企業による教員を対象にした研修会が増えている。東京都教委が指定するプログラミング教育推進校75校のうち5校と連携する日販テクシード(東京・中央区)は、昨年11月から都内の小学校に対して研修の提供を始めた。既に100校以上から申し込みがあり、実施校からは「再度実施してほしい」などと高い評価を得ているという。
 港区立高輪台小学校で実施した研修では、同社の小山大貴さんが講師を務め、情報活用能力やプログラミング教育について動画を使って解説した。
 参加した教員は学校のパソコンを利用してプログラミング教育ソフトの「スクラッチ」を体験。猫のキャラクターが石を飛び越えるよう、周囲と相談しながら指示を考えた。他に、5年生の算数で学習する正多角形の作図にも挑戦した。
 研修の前後には、講師の小山さんと細川力校長がプログラミング教育について意見交換する時間もあった。小山さんは「当社はIT会社でプログラミング教材の制作会社でもある。プログラミング教育推進校の支援企業として、これまでの経験と知見を生かし、少しでも多くの先生方のお役に立てれば」と話す。
 同社では、文科省が公表している「小学校プログラミング教育の手引」の中で学習活動のA分類に当たる算数や理科、総合的な学習の時間に合わせ、「スクラッチ」や「マイクロビット」「ロボット」に関する研修会を行っている。また、都内に限らず希望校には研修動画も無償で提供している。

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