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感染予防対策も徹底 今こそ平和・命の尊さを学ぼう

14面記事

企画特集

感染予防対策を施した語り部による講話の様子

知覧特攻平和会館

 鹿児島県南九州市にある知覧特攻平和会館は、第二次世界大戦末期の沖縄戦で、敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊員(特攻隊)の遺品や関係資料を収集・展示する博物館だ。
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い臨時休館していたが、6月1日より展示を再開した。教育旅行で訪れる学校向けに感染予防対策として、

 ・館内の清掃や換気の強化・徹底
 ・見学する学校が重ならない配慮
 ・学校向けに事前学習資料や紹介DVDの無料送付
 ・語り部による講話の時間短縮と座席間隔の確保

 ―などを実施する。
 戦後75年を迎えてのリニューアルとして、小中学生向けのリ―フレットを新規に製作中。この夏に完成予定だ。展示室の一部コーナーは、難読漢字にふりがなを打ち、分かりやすい表現を使うよう配慮した。秋には企画展「米軍がみたカミカゼ―米国国立公文書館調査報告展I―」を予定している(会期=2020年10月10日~2021年1月15日)。
 館内での平和学習のモデルコースは90分で学ぶことができる。まず、語り部の講話を30分聞き、セレモニーの後、当時を知る関係者の証言映像の視聴や、遺書や手紙を読むなど、館内を自由見学する。
 特に語り部による講話は、今だからこそ有意義な体験となるだろう。地元知覧町出身の語り部は、特攻の歴史的背景と、隊員の遺書や手紙の特色について解説しながら、学校で勉強し、友達と修学旅行に行き、家にまた帰ることができる日常がいかに平和でありがたく、かけがえのないものであるかを伝えてきた。
 新型コロナの影響で、そんな日常が突如として奪われた今こそ、同館を見学することにより、困難な状況は必ず乗り越えることができるという希望、平和の大切さや命の尊さについて、子ども達は新たな気付きを得られるだろう。
 問い合わせ=知覧特攻平和会館 電話0993・83・2525

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