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国際パラ委が新しい公認教材、中高へ無償配布

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  日本パラリンピック委員会(JPC)と日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)は、全国の中学校や高校などを対象に、国際パラリンピック委員会の公認教材「I’mPOSSIBLE(アイム・ポッシブル)」第3弾を無償配布している。新たな授業テーマとして、日常生活でのバリアフリーやパラリンピアンの魅力を取り上げた。
 同教材はパラリンピックを題材に共生社会への気付きを子どもたちへ促し、学びを深めることを目的とする。紙芝居サイズの授業シート、ワークシートや指導案などをセットに、1コマ分の授業で完結する内容となっている。
 JPCとパラサポで構成する事務局は、2017(平成29)年から小学生版、翌年からは中学生・高校生版を毎年無償で配布してきた。6月15日からは、国公私立の中学校や高校、特別支援学校など約1万7千校と都道府県・市区町村教委約1800カ所に、新教材を順次発送している。
 今回配布している教材のテーマは、「パラリンピアンの日常生活からバリアフリーを考える」「パラリンピアンの魅力に迫ろう!」の二つ。授業案には、障害のある人が普段の生活で経験するバリアを紹介した漫画を基にバリアフリーについて考えたり、パラアスリートの映像を見てCMを企画したりする活動をそれぞれ掲載した。
 事務局のマセソン美季さんは「不条理な状況に向き合い、困難を突破してきたパラリンピアンは、不確かな未来に向けてかじを切る私たちにさまざまな示唆を与えてくれます。ぜひご活用ください」と呼び掛けている。
 これまで配布してきた教材も含め、全ての教材はウェブ上(https://education.tokyo2020.org/jp/teach/texts/iampossible/)で無料公開している。

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