日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

新商品「ストレスフリー×ニットブレザー」を発売

9面記事

企画特集

カンコー学生服

 全国で「カンコー学生服」を展開する菅公学生服(株)は、中学生のライフスタイルに適した新商品「ストレスフリー×ニットブレザー」を2021(令和3)年春新入学に向けて、全国の中学校へ提案する。都市部を中心に制服のブレザー化が進む中、こだわりの品質と考え抜かれたデザインで快適な学校生活を後押しする。

かんたんケアで動きやすく
中学校のブレザー需要に対応

 カンコー学生服の新商品「ストレスフリー×ニットブレザー」は軽くて動きやすく手入れがしやすい新素材のブレザーで、中学校を中心とした制服変更のニーズに応えるために開発された。
 同社の従来のブレザー製品の長所を併せ持っている。一つは独自のパターン設計により、前傾姿勢が取りやすく、肩を動かしやすくした「ストレスフリーアクティブブレザー」だ。着用した時の締め付けの強さを示す衣服圧が低く、着心地の良さから全国で185の中学・高校に採用されている人気商品だ。
 一方、ニットブレザーは生地が伸びるので動きやすく、しわになりにくいのが特徴だが、摩擦などに対する耐久性を考慮すると、織物よりやや重たくなる傾向があった。そこで糸の設計段階から改良を加え、軽くて強いニット素材を開発。独自のパターン設計と新開発のニット素材を組み合わせ、これまで以上に軽くてイージーケアのブレザーが誕生した。
 素材の内側には、汗臭を分解、中和する機能がある消臭効果の高いキュプラを採用した。衣替え前後の5月、10月でも汗ばむ陽気が全国的に多くなっている。暑い時期でも汗に強いブレザーとなっている。

着心地とイージーケアの両立
 同社は今後、ブレザー導入を検討する学校向けに着用見本を作り、教職員が実際に着心地や素材を確かめられるよう準備を進めている。
 新型コロナの影響で大勢が集まる制服展示会の開催は見送ったが、2021(令和3)年春の採用に向けて、学校が必要とする見本を個別に届けて提案するという。
 新商品を「まずは着比べてみてほしい。そして洗濯してイージーケアを体感してほしい」と話すのは、同社開発本部スクール学校提案課の川井正則課長だ。
 「ストレスフリー×ニットブレザー」は表側にポリエステルを用いているため、普段使いの弱アルカリ性の洗濯洗剤でも色落ちせず、風合いも変わりにくい。
 極細の短い繊維を何本もより合わせて目の詰まった生地で仕立てるので、毛玉が出にくく、引っ掛かりも少ない。洗った後はハンガーなどに干すだけで、形崩れせず元通りになりアイロンも不要だ。
 「洗う時に洗剤を使い分ける必要がなく、ネットなどに入れて洗濯できる。保護者の負担軽減にも貢献できるのでは」と話している。
 高校では制服のブレザー化は約30年前から一般化してきたが、公立中学校のブレザー化は始まったばかりで、現状では詰め襟とセーラー服の学校も少なくない。
 ところが近年、東京、大阪、福岡など都心部を中心に公立中学校がブレザーを採用するケースが増加しているという。制服を含めて「衣服」で男女を区別しない配慮や、LGBTQへの理解が、中学校に浸透してきたことも理由だ。
 今回の商品は、男子用、女子用の他、ボタンの前合わせを選べる男女兼用サイズを展開する。「中学校で今後、制服変更を考える際には男女兼用サイズの検討は欠かせない」と川井氏は指摘する。
 動きやすさや手入れのしやすさに加え、時代の変化に合わせたブレザーという選択は、より多くの生徒や保護者に支持される「学校づくり」のポイントとなるだろう。
 菅公学生服=https://kanko-gakuseifuku.co.jp/

企画特集

連載