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学級経営365日実物資料 プロの日常活動入手!珠玉のダイアリー

14面記事

書評

村野 聡 著
学期の目標に則した月別の活動詳述

 小学校の第3学年を中心に、学級経営の実践過程を学期ごとに示し、さらに月別に分けて記述した本書。まさに、教育実践家でなければ書けない一冊。副題は、“プロの日常活動入手! 珠玉のダイアリー”と付く。著者は、現在都内小学校の主幹教諭。学級経営の日々を積み重ねた結果を一冊にまとめたと読んだ。
 さて、1学期は「基礎基本トレーニングの授業設計」と、教師自身の経営活動目標を立てる。2学期は、それが「子どもの成長と伴走!楽しく教師修業」となる。内省的教師の歩みを読みたい。そして3学期が、「学力ついた!“見える化”作戦」に高まる。これら各学期の目標に則して、4月から翌年3月までの月別の活動が、文と図解で詳しく書かれている。それを読めば、学級経営の実際は“学級教育”とも読めるのだ。教師も子どもも、グンと成長する1年間にしたいと思うのは教師一人一人の願いとも言えるものだから…。
 当今は、学級の中に特別に支援を要する子どもがいることも多い。この子どもたちへの対応も、学級経営の課題となっている。これについては、「すぐ使える特別支援サポート実物資料」(橋本信介・関口浩司著、学芸みらい社)が、読んで使える一冊だ。子どもの実態を把握するアセスシート、毎月の仕事スケジュール表などと具体的。コーディネーターと担任に知らせたい本と付言。
(2310円 学芸みらい社)
(飯田 稔・千葉経済大学短期大学部名誉教授)

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