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パラアスリートらと共生社会学ぶ出前授業 オンライン版開講

2面記事

財団

 日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)は、パラアスリートらが講師になり、パラリンピックやパラスポーツを題材に共生社会について考える出前授業のオンライン版を新たに開講した。5日から申し込みを受け付けている。対象は小学校4~6年、中学校、高校などの児童・生徒。タブレット端末やモバイルルーターをはじめ、必要な機材は全て貸し出す。
 同授業「あすチャレ!ジュニアアカデミー」は、「レクチャー」「体験」「グループワーク」で構成するワークショップ型。児童・生徒は障害の当事者であるパラアスリートらと遠隔でリアルタイムに対話しながら学ぶ。小学校は45分、中学校と高校は50分で実施する。
 申し込み後、授業の2日前までをめどに事務局から学校へ機材のセットが届き、インターネットの接続方法や機材の操作を事前に確認する。操作方法は事務局スタッフが説明する。
 当日はオンライン会議システム「Zoom」を活用して教室のモニターやプロジェクターと講師の画面をつなぎ、ライブ中継で授業を行う。授業後には着払い伝票を利用して機材を返送する。
 人数の上限は100人程度。実施費用は1回1万円(税込み)で、機材のレンタル料や往復送料も含む。
 実施希望日3週間前までの申し込みが必要。申し込みや問い合わせはパラサポ公式ウェブサイトへ。
 昨年度までは講師が学校を訪問し、授業2コマ分に相当する90分のプログラムを実施してきた。昨年度は全国188校、2万7589人の児童・生徒が受講している。

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