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一刀両断 実践者の視点から【第499回】

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新人教員の離職を止めるには

 《東京都教員採用1年以内の退職率、過去5年間で最高に》という見出しの記事が報じた内容は想定内のことである。採用1年以内の退職率は4・9%だったという。100人採用して5人が辞め、数校に1人が辞める計算となる。
 年度途中に退職するとなると児童は不安定になる。私も5年生の時に担任が3回も変わった。短期間だったが素敵な先生にも出会えた。
 今は着任後直ぐに出勤できなくなるケースは多い。対策は二通り考えられる。一つは実習期間や採用前期間を2年ほどにして耐性を養う事である。もう一つは大学養成段階で耐性訓練や聴き流す訓練をしておく事ではないだろうか。
 前者は行政や大学が連携すれば直ぐにでも取り組めるが、後者は経験値がないとかなりハードルが高くなる。研究者ではこうした訓練は出来ない。
 採用されて希望に燃えて教師になっても離職するとなるとそのメンタルはズタズタになってしまいかねない。純粋で社会経験の乏しい素直な先生ほど打ちのめされてしまうのは火を見るより明らかではないだろうか。離職後のケアも含めて大きな損失になっている。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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