「金融経済教育」の新機構、理事長が会見
NEWS 現行の学習指導要領で小・中学校、高校で教えることとなっている「金融」に関し、講師派遣などによってその授業を支援する金融経済教育推進機構が今月発足し、安藤聡理事長は25日、記者会見に臨んだ。同機構は金融庁の認可法人で、日本銀行、全国銀行協会、日本証券業協会などが持っていた機能を集約した。8月から本格稼働する予定。
これまで、学校での金融教育は、日本銀行が事務局を務める金融広報中央委員会(知るぽると)などが教材提供などを担ってきた。金融サービスに関する法改正により、新しい組織を設立することとなった。
会見で安藤氏は学校教育に関して、「家庭科や公民の先生が教えるということで、受け手の生徒にとってみると(力量に)差があるのではないかと感じている」「質の均一化を目指して、先生方に積極的にアプローチしてよりよい教育を受けられるようにしたい」と話した。
安藤氏は東京銀行入行後、ジャカルタ支店長などを務めた。同機構の略称は、「J‐FLEC」。ジェー・フレックと読む。職員は関係団体の出向者などで構成、70人規模を見込む。東京・日本橋に拠点を置く。