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18歳の勉強時間は「休日ゼロ」が3割、進路希望で二極化

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 2001(平成13)年に生まれた人を対象に、厚労省と文科省が行っている「21世紀出生児縦断調査」で昨年の調査結果がまとまった。
 調査対象の人たちは18歳となっており、休日の勉強時間は「しない」と答えた割合も「6時間以上」と答えた割合も前年よりも増えたことが分かった。「しない」は3割を超えた。進路希望により、勉強時間は二極化する傾向にあった。
 この調査は2001年に生まれた子どもを抽出し、その保護者と本人を対象に、同じ人から協力を得て実施してきた。昨年は1~2月と7~8月に実施。それぞれ約1万2000人ずつが回答した。回答者全体のうち、97・4%が高校などに在学。0・6%が就職していた。
 休日の勉強時間は本人が回答。「しない」の割合が対前年比0・4ポイント増の30・3%となった。中学校3年生時点では増えたが、高校1年生になると下がり、以後、増えている。
 「6時間以上」は17・2ポイント増の19・2%だった。進路希望も尋ねており、大学への進学を考えている人に限ると、「6時間以上」は2・4%から26・7%へ、大学院への進学を考えている人は9・3%から49・5%へと大きく伸びていた。それ以外の進路を希望する人は、「しない」の割合が増えていた。
 このほか、18歳人口の思いや生活の実態などが明らかになっている。平日の就寝時刻は「午前0時から0時半」が24・3%と多かった。悩みや不安に関する設問では、「特にない」が41・8%を占める一方、41・3%が「進路に関すること」、16・5%が「学校や塾の成績関連」を挙げた。
 自信に関する設問では、「いろいろな良い資質を持っている」に「あてはまる」とした割合が37・8%、「あてはまらない」は22・6%、「どちらともいえない」が38・2%となった。

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