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スキマ時間で大盛り上がり!楽しい教室クイズ77

16面記事

書評

三好 真史 著
程よい難易度で7ジャンルの出題

 「シリーズ教師のネタ1000」の第1巻である本書、教育書には違いないのだろうが、全ページがクイズ(しかも1ページに1問)で埋められている。もったいぶった注釈や解説もない。「何はともあれ、試してみてください」とばかりの中身に、好感すら覚える。
 評者もさっそく取り組んでみた。問題のジャンルは、なぞなぞクイズ、かたちクイズ、計算クイズ、ひっかけクイズ等々7分野、計77問である。頭の固い評者には手ごわいものもあったが、思わず「おフザケ?」と苦笑いするものもあり、結構楽しめた。著者のいう、「簡単すぎず、難しすぎない」バランスが取れているのだろう。
 構成にも工夫が感じられる。問題の答えが次ページ下段に出てくるのだ。一般的に、解答は最終ページにまとめて出てくるタイプが多い。それに比べ本書は、問題ごとにいちいちめくる手間もいらず、次問に取り組めるのだ。使いやすさが格段に良い。併せて、全ての問題に「ヒント!」が添えられている。このおかげで解答の拡散が防げよう。
 友人にも試してみたところ、課題も見つかった。特に、あるなしクイズの分野だが、示された解答以外にも正解といえる問題もある。子どもたちはさらに多様な考え方をするはず、それこそ、柔軟に受け止める余裕を持って本書を活用していただきたい。
(1760円 黎明書房)
(八木 雅之・元公立小学校校長)

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